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甲状腺の腫れと咳の関係について

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甲状腺に腫れが見られる場合には、様々な病気の可能性があります。
咳や発熱に伴って急に症状が現れた時に考えられる病気が、亜急性甲状腺炎です。
この病気はウイルス感染によって発症しますが、症状が続くとバセドウ病に似た機能亢進の症状が見られるのが特徴となっています。
発症間もない時期には、咳、鼻水などの風邪を疑われる症状が出るため、中々甲状腺との関係が掴めないことが問題です。
この病気は、通常数ヶ月間続きます。
その間に動悸や息切れなどが現れてくることも多く、バセドウ病との鑑別が必要です。
バセドウ病の場合にも喉部分の腫れは典型的な症状であり、経過観察や血液検査、エコーなどを通じて正確な診断が行なわれることになります。

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亜急性甲状腺炎とバセドウ病では、発症の原因や治療方法が大きく異なります。
従って、治療開始の時点で両者の区別をつけることが非常に重要です。
最近では放射性ヨードを用いた検査も試みられており、診断に迷う場合の参考となっています。
ウイルスが関係しているとされる亜急性甲状腺炎の治療は、炎症をとることが主とされるためステロイド剤などが主に使用されるのが一般的です。
一方、バセドウ病は自己免疫疾患の一つでありホルモンの調整が行なわれるのが常です。
治療に要する期間は圧倒的に長く、平均数年程度は必要となります。
バセドウ病の場合は咳はほとんど見られないことが多く、疲れやすさや脱毛、食欲亢進と痩せなどが典型的な症状です。
甲状腺の病気というのは、初期の段階で気づきにくいという事もありますので、症状に思い当たる節がある場合には早期に医療機関で検査を行う必要があります。
初期ですと治療期間が短く済むという事や重度化になりにくいという事がありますので不安などを感じたらすぐに検査をしましょう。

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